昨日の記事の続きです。

何故三鷹くんだりまで来たかと申しますと。
なんとなく、好きと言うのが恥ずかしい文豪ランキング(日本編)1位にいるのではないかと個人的に思ってる太宰治が私は昔から大好きでして…

今回はその聖地巡礼でございます。
manga17
余談ですが、なんとなく負けな気がして文ストも文アルも嗜んでおりません。
(この発想がもう負けている)

今回の旅は、こちらのサイトを参考にふらふらさせていただきました。

三鷹市|太宰ゆかりの場所
→http://www.city.mitaka.tokyo.jp/dazai/dazaitomitaka/yukari.html


遠い空の向こうへ
→http://tushima.exblog.jp/


ありがとうございました。

そんなこんなで三鷹。

悲しいことに、太平洋戦争開戦と同時に、三鷹の大沢に中島飛行機三鷹研究所の建設が始まると、この一帯は一大軍需工業地帯となっていったそう。

よって空襲の標的となり、太宰治が生きていたころの景色はあまり残っていません

そんな歴史を感じながら、まずは駅前から。

三鷹駅前郵便局
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太宰が原稿料受取りなどに利用した郵便局だそう。
ゆうメイトだったのですね…
駅前が工事されていたので、ここは仮設っぽい建物です。
随筆「男女川と羽左衛門」にも、ここの郵便局が出てきたそう。

そのまま信号を越えた先にあるのが小料理屋「千草」の跡地。
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小料理屋の2階を仕事場にしていたそうです。
ちなみに今は高級マンションになっています。
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お金持ちになったらここに住みます。

そのままぐーっと商店街を過ぎると、うなぎ若松屋跡があります。
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編集者との打ち合わせ場所にしていた馴染みの屋台…とのこと。
写真があると「おお!」ってなりますね。
そしてほんとにことごとく残っていない。

そのままちょっと戻って。
この猥雑なかんじの通りも聖地なんです。
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しかも二つ。
太宰が通ったことで有名となった、小さな飲食店が軒を並べていた通りだそう。
その名も太宰横丁
ネーミングセンスにちょっと「ふふ」ってなる。
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そこにあった、田辺肉店離れでアパートを借り、有名な作品「斜陽」を書いたそう。
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ここでは缶詰状態で書いていたそうで、外部の人と連絡するときは、前述の若松屋を通していたそうな。
先生!ってかんじがしますね…!

ほんでもって、そのまま通りを歩いていくと…
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あった!
太宰治文学サロン!

めちゃくちゃ入りづらい雰囲気が目印です。
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マンションの一階にポツンとありました。
最初は美容院かと思った。

なんか全体的に商売っ気がなくて好きです三鷹。
高級住宅街ゆえの余裕でしょうか。

うっかり大阪なんかで太宰が文豪として生活していたら、今頃USJにゾーンくらいできてそうな気がするので、太宰も三鷹で創作活動をしてよかった。

ちなみにここも、ゆかりの地。
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一家で利用していた酒店があったそう。

サロンの中は、当時の三鷹の街並み写真だったり、特設展として名作の出だしを集めたコーナーがあったり…大きくはないのですがとにかく愛に溢れたサロンでした。
ご説明くださるサロンの方の語り口も丁寧でわかりやすく、とっても勉強になりました。

さて、サロンを出たら大通りをどんどん進みます。
と、途中で気になるモニュメントを発見!
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斜陽やん!!
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原稿のレプリカ、いいですよね。
文字消した跡とか、足した跡とかが見えるのがいいんだ。

そう写真を撮っていると、後ろのお店のおじいさんから声をかけられ。
「あんた、そのレリーフが気になるのか」
と、手招き。
あ、怪しい…と怪訝に思いながらお店に引き込まれていくと、その手には一枚の冊子。
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「このモニュメントは俺たち商店街で作ったんだ」

ええー!そうなん!
怪しいとか思ってすみませんでした…

この4つのモニュメントのある通りをずっと進むと、その先にはお寺さん。
禅林寺には、太宰治のお墓があります。
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生前の「花吹雪」にて森鴎外のお墓について言及していたから…という「ほんまかよ」な理由で、森鴎外のお墓の近くに建てられた太宰のお墓。
6月にはここで桜桃忌が営まれます。

けっこう駅から離れてしまったので、ちょっと戻りますと市の文化施設井心亭に行き当たります。
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ここにはなんと、太宰治旧宅の「玄関の前の百日紅」が移植されています。

これ。
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ちゃんと名札つけてて偉い。
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向かいには、太宰治旧宅跡があるのですが、現在は全て建て替えられているということです。
今も個人の方が住まれているので、お写真は断念。

ちなみにここらへんに某太宰治が好きな芸人さんが旧宅と知らず住んでいて、のちに知ったというお話があるそうなのですが、サロンの方曰く、「盛ってるだろう」とのことでした。

私もそう思う、グーグルマップで出てくるくらいやし。
(※個人の見解です)

そんなこんなの三鷹旅。
せっかく撮った写真の供養のため、もう1日お付き合いください。
それではまた明日!
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